大田で頑張っている方を発掘するコーナー『おおだの素敵な人特集』今回は大田市温泉津町の井田地区で栽培されている温泉津メロンの収穫現場へ!殿山裕子さんをご紹介します。
島根県大田市温泉津町の井田地区の斜面に並ぶハウスの一角。今年最後となる秋の温泉津メロンの収穫が行われていました。苗1本にひと玉のメロンが実り、ひとつひとつが丁寧に吊るされています。ひと玉2kgにもなる温泉津メロンにはぎゅっと美味しさがつまっています!
温泉津メロンを大事に育てているのは、11年前に移住してこられた殿山裕子さんご夫妻。
殿山さんに移住されてから現在までのお話、温泉津メロンの栽培方法などを伺ってきました。
大田市への移住は2013年。農家になるきっかけは…
殿山さんご夫妻は・・・かつていずれもサラリーマン。
農業とは全く違う分野で働いておられました。
島根県には縁もゆかりもなかった中で、偶然立ち寄った島根県のアンテナショップで聞いた「就農バスツアー」に参加。
そこからはとんとん拍子で話が進み、2013年に大田市へと移住。
移住後は受け入れ農家の方からの研修を受けて、2014年より メロン農家としてスタートされました!
移住してからの思い
はじめは慣れない土地ということもあり、不安なこともあったそう。
ですが、今ではすっかり温泉津町に溶け込み、第二の故郷となりました。
今後は、後継者としてメロンの栽培をする人や移住者がさらに増えていけば、と展望を話してくださいました!
温泉津メロンの栽培
温泉津メロンは二期作で栽培されています。
夏メロン:4月に植えて、7月に収穫
秋メロン:8月に植えて、10月に収穫
植えてから50~55日ほど経ったころにメロンに甘さが乗っていくそう!
夏メロンは1000個、秋メロンは700個ほど収穫できるそうです。
この作業が年に2回あるので、春から秋にかけてはとても忙しいと話しておられました!
メロンの交配にはミツバチの力を活用!
ミツバチの交配によりメロンは玉をつけます。
ですが、タイミングがとても難しいそうで・・。
ミツバチは養蜂家さんから10日間お借りして、そのあいだに2日おきに交配した花にマスキングテープで印をつけていきます。これが収穫のときに目印に!
交配し受粉ができると2~3日でぷっくりと膨らみ、メロンの赤ちゃんができます!
安心してほっとする瞬間だそうですよ!
近年の夏の酷暑・・メロンの栽培に影響は?
ハウス内での秋のメロンの位置が暑い時期に上の方に実っていたことで、メロン特有の模様が綺麗に出ず・・。
味は他のものと同様に美味しいのですが、見た目が悪くなってしまうなどの影響がでていたようです。
メロンハウス内での夏の暑い時期の作業は・・・想像がつきますね。
送風機のついた作業着を着て、暑さを乗り切ります!
ハウス内でのメロンの様子
苗1本にひとつのメロンが実っています。
丁寧にハウス内に吊るされて、大事に育てられているのが伺えます。
取材したのは10月の終わりごろ。今年最後の収穫が行われていました。
ハウスの入り口から奥まで50mほどの通路を、猫車に収穫したメロンをのせて移動します。
取材スタッフもひと玉持たせていただきましたが、ずっしり!
大きいものだと2kgにもなるそうですよ。
コンテナに4個ずつ入れて、軽トラで選果場へ。
ここまで手をかけて育てたメロンに「可愛いです」とにっこり。
愛情深く育てておられるのが伝わってきましたよ!
温泉津メロンを味わいたい!
夏~秋の収穫の時期には、温泉津メロンを大田市内の様々なお店で味わうことができますよ!
五十猛町の和田珍味内のカフェ『VIEW &CAFE SHINWA』でメロンを使ったスイーツ
大田町の『春光園』でメロンをシロップにしたかき氷
大森町の『アイス&カフェ ベッカライコンディトライヒダカ』でメロンパンやジェラート
などが販売されていました!
どれもきれいな黄緑色でとっても美味しそうです♡
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来年の温泉津メロンがいまから待ち遠しいですね!
取材中、「かっこいい農家にならんといけんですね」と笑っておられた殿山さん。
真剣に温泉津メロンに向き合い、愛情深く育てておられる姿は充分にかっこいいです!と思った発掘スタッフでした。
メロン農家 殿山裕子さんについて
Instagramで栽培の様子を発信していらっしゃいます♬
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