【まちを楽しくするライブラリー】石見銀山の町 大森の古民家を改修したおしゃれスポット

石見銀山まちを楽しくするライブラリーカフェ

島根県大田市大森に子供も大人も楽しめるスポットが誕生しました。
行燈(あんどん)本棚には、人生を変えるかもしれない著書。「えほんのどうくつ」には懐かしい絵本や大型絵本も並びます。
図書館のように本を読んだり、カフェとしてくつろいだり。
古民家をリノベーションした、落ち着いた空間をぜひ満喫してくださいね。

まちを楽しくするライブラリーについて

石見銀山のある大森町内の義肢装具メーカー中村ブレイスが古民家再生プロジェクトの一環として、旧松原邸(元朝鮮銀行頭取の生家)を島根県立大学のサテライトキャンパス兼一般公開するカフェライブラリー、コワーキングスペース、ギャラリーとしてリノベーションされました。
カフェも含め島根県立大学の学生が施設運営。サテライトキャンパスでありながら、銀山観光に来る観光客の立ち寄る観光スポットとなっています。また、中庭には水遊びの出来る浅いプールを設け、「えほんのどうくつ」には300冊程度の絵本を蔵書しており、近隣の市町の子連れのファミリー層にも有効に活用されています。

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

カフェでは、ドリンクやスイーツが楽しめるほか、お隣の人気パン屋さん「ベッカライ・コンディトライ・ヒダカ」のバンをテイクアウトして頂くことも可能です。

手がけたのは島根県立大学の平井氏

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

平井氏がプロデュース、ディレクション、デザイン設計を担当されています。
大森地区と関係を持たれたきっかけは、中村ブレイスの中村俊郎会長が、旧松原亭を図書館として活用し、今大森にいない学生が通う環境が作れたらということで平井氏が代表を務める雨上株式會社に依頼があり、関わることになったそう。サテライトキャンパスがあれば学生さんたちが頻繁に通ってくれて賑わいも増えるということが起きたらいいという会長の想いが形になりました。平井ゼミの学生が運営を担当されています。

<平井俊旭講師について>
神奈川県出身、武蔵野美術大学空間演出デザイン学科卒業。
インテリアデザイン設計事務所「スーパーポテト」に勤務後、創業当時のSoup Stock Tokyoを運営する「スマイルズ」に入社し14年間デザインディレクターを務める。2014年12月に「雨上(あめあがる)株式會社」を設立。2015年7月より、滋賀県高島市で地域ブランディングディレクターを務める。株式会社共立 代表取締役、企業の町おこしをサポートする会社、雨上株式會社 代表取締役。
島根県立大学では地域政策学部 地域づくりコース 講師。

フリーペーパー「あいこま」

ライブラリーを拠点としてゼミ活動を行っている平井ゼミと西嶋ゼミの学生メンバーが制作されています。
とてもおしゃれで思わず手に取りたくなります。
発行のペースは不定期。学生の方からやりたいという話があり、地域プロジェクト研究の2年生を混ぜて最初それぞれに 1ページずつ作成。その時にやりたいテーマを持った学生が自分の自主研究としてもやりたいという要望もあったそうです。

選書について

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

「人生に影響を与えた本」のコーナーでは、県立大学の学生さんが各分野で活躍している人たちに自分たちで依頼して選書をしてもらいました。大田市長や中村ブレイスの会長、佐野史郎さんといった島根県や大田市にゆかりのある著名人をはじめとする方々が影響を受けたとされる本が並んでいます。
今後も増えていく予定です。
「えほんのどうくつ」の絵本は県立図書館の司書の岸田先生。
約300冊の絵本の中には大型絵本もあり、お子様も喜んでご覧になられています。

プール広場

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

浅いプールです。夏場は子供たちが遊んだり、大人も少し涼んだり。
昔ながらの井戸もあり、ポンプ式に水が湧き出ます。
井戸なのでとっても冷たい!
亀谷窯業のタイルを使用しています。

コワーキングスペース

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

2階には、勉強やテレワークが出来るコワーキングスペースが用意されています。
個室やミーティングが出来るラウンジスペースも洗練された空間となっており、集中して作業に打ち込めそう。

石見銀山まちを楽しくするライブラリー
島根県浜田市の吉原木工所による「組子細工」が美しい!
全館Wi-Fi完備なのも安心です。

学生さんへインタビューしました!

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

週に何日くらいいらっしゃいますか?

週末に館内のカフェ運営をしています。
島根県立大学では、地域政策学科地域づくりコースの平井ゼミに所属しています。

おすすめメニューやこだわりのメニューを教えてください。

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

プリンは4年生が何回も試作して半年かけて開発しました。
ちょっと堅めのプリン。
メニューには島根の食材を使っています。

大森地区(石見銀山)の印象を教えて下さい。

暮らしの方が大事という、人が面白いまち。カフェにいる子だと認識してもらっていてよく話しかけてくれます。
町全体が一つになっていてこんなところがあるのかと思いました。

石見銀山まちを楽しくするライブラリーにはどんな人に来て欲しいですか?

大田市民や出雲、松江など近くの人に通ってもらえるような、子どもがいる家族に来てもらえるような場所になれば。

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

卒業後はどんな分野に進みたいですか?

今の4年生が一期生なので、これから!というところ
今度卒業される先輩はカフェをやりたいと聞いています。

2人の学生さんにお話を聞きましたが一人は大田市内の出身。小学校の頃から銀山学習の授業を受けていましたが、当時は世界遺産としての凄さを学びました。今はまちの人とのかかわりを楽しみカフェの運営などを通してふるさとの姿を違う角度から見てイメージが変わったと言います。
大学の授業で学生がやるからと逐一口を出すのではなく、結果はどうあれ自分たちで考え実行するということを見守っておられる平井先生。まちの人とのかかわり、地域で働くこと。それがまちづくりを自分たちで考える一歩となるのかなと感じました。

石見銀山まちを楽しくするライブラリーについて

石見銀山まちを楽しくするライブラリー

石見銀山まちを楽しくするライブラリー
住所:島根県大田市大森町ハ94
電話:0855-24-2201(県立大学事務局)
時間:10:00~17:00(季節により変更あり)
定休:月~水曜日(ほか不定休)12月~3月は、土曜日のみ営業(不定期で日曜日営業する場合もあります。)
サービス:全館Wi-Fi完備
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