大田で頑張っている方を発掘するコーナー『おおだの素敵な人特集』
今回は大田市温泉津町井田でアスパラガス、キャベツなどを栽培していらっしゃる石原秀範さんをご紹介します♪
大田市温泉津町井田で、経営する新聞販売の会社に5年前から本格的に農業部門を作った石原秀範さん。
もともと水稲などにもかかわっていましたが、現在はアスパラガスや白菜、キャベツ、ブロッコリーなどの栽培に力を入れ、スーパーや産直以外にも飲食店などにも販路を広げています。
一番力を入れているのがアスパラガスの栽培。ハウス栽培のため天候も関係なく、次々成長するアスパラガスを毎日、最盛期には一日20㎏を収穫されています。
今回はアスパラガスを生産するうえでの栽培についてのことをお伺いしてきました!
アスパラガスのハウスで栽培されています!
大きなハウスが畑に行くとありました。こちらがアスパラガスのハウスです。
長さ50メートル幅7メートルのハウスが7棟。高畝栽培できるようになっています。
収穫時期はほぼ終わりのため、生えているアスパラは少し細めでしたが大切に育てられています。
高さ60センチの高畝栽培なので自動で潅水や液肥の散布が出来、収穫もしゃがまなくても以前より楽にできるように工夫されています。
アスパラガスは苗を植えてから2年目から収穫できるそうですが一度植えると根株から生えるので毎年植え替える他の作物と違って10年は植え替えをしなくていいそうです。
収穫用のハサミも工夫されていて直接アスパラに触れないで収穫できます。このはさみは普段なかなか見ることがないので、なるほど~!と驚きました。
そして、たくさん採れる時期には、朝と夕方に2時間ずつ収穫作業があります。
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旬はいつ頃になりますか?
旬は春から夏。そのくらいに出てくる春芽が太くて美味しいです。
大田市のアスパラガス農家さんは何名(何軒)ほどおられますか?
現在は15件。まだ増える感じです。行政の力もあり一番元気のある活発な部会だと思います。
大田市の取り組みなどありますか?
生産組合に所属する全員が(島根県版GAP「美味しまね認証」を取得しています。
行政どもかかわってハウスの助成や広報など工夫して販売拡大に取り組んでいます。
栽培について苦労話がありましたら教えてください。
夏の一番暑いときハウスの中が35度から50度くらいになって、間違って入った鳥が暑くてそのうち逃げていくほどです。(取材中にも何羽か鳥の出入りを見ました)
あとは病気になるとそのハウスが全部収穫できなくなってしまうので気を付けています。
大田市内の小中学校の給食にも使用されていますか?
大田市の地元給食としてサラダなどのメニューで使用されています。
大田で収穫されたアスパラガスは関西地方など他都道府県にも流通していますか?
関西・関東をはじめ、全国に発送しています。
どちらで購入可能でしょうか。
JAグリーンや市内外のスーパーなどで取り扱っています。
おすすめの食べ方を教えてください。
シンプルに丸ごとオリーブオイルで焼いて塩だけで食べる!!
これが一番素材の良さが味わえます。
取材をしてみて
新聞販売の傍ら米はずっと作っておられましたが、農業を本気でやろうと5年前農業事業部を立ち上げたそうです。
石原さんを知る人は「いつもなんか動いている」と言われます。
新聞販売の会社の経営をしながら、水稲、白ネギ、白菜、キャベツ、アスパラの販売や販路拡大のため新聞社や色々な企業と提携して新しい企画に挑戦されています。
「アスパラはまだ生態がわからないところもある。だからこそ改良の余地がある。そして農業は生産だけではなく販路拡大など無視できない」と言われていました。
食べることは誰にでも毎日必ず必要なことでそれを支えている農業。
アスパラのハウスの後に白菜やブロッコリーの畑も見せていただきました。
みずみずしい葉を見ながら笑顔の石原さん。
食べることは生きること。農業は大事なところを担っています。
もっと関心を持たれても良い部分だなと石原さんの話を聞いて再確認した発掘スタッフでした。