冬になると大田市内に出回る大代ゆずっこくらぶの熟成の柚子胡椒。
もともとは大代町で作られていましたが昨年からはこの久利町とも共同で生産しています。
(今回は久利町の作業場へ取材に行ってきましたよ)
作業場の中に入ると柚子のいい香りが広がります。
この柚子胡椒、一度食べると病みつきになり地元ではリピーターがとても多い人気商品なのです!
柚子胡椒の誕生のきっかけ
最初は大代幼稚園の父母の会が必要経費のために作り始めたそうです。
すでに廃園になってしまいましたが美味しいと評判でこれまでずっと作られています。
柚子胡椒製造は、梱包も手作業
材料は地元産の柚子、唐辛子、塩のみ。余計なものは入っていません。
※後半でこの原材料について記載してます!
作っているのは、地元の女性たち。
ちょうど瓶詰めの作業をされているところにお邪魔しました。
大きなタッパーに入った柚子胡椒を長い充填機に移し、上から押して、チューブから出てくる柚子胡椒を瓶に入れていきます。
それを決められた重さになるように、スプーンを使って調整。
さらにゴム版に瓶の底をトントンと叩いて空気を抜いていきます。
蓋をして、出荷先によってはさらにパッケージを施します。
工程がいくつもあるここまでは、全て手作業!!
今回取材へ行った久利町作業場では2,500個製造。
そして大代で2,500個、合わせて5,000個が出荷されます。
柚子胡椒の辛さの秘訣の唐辛子の栽培について
唐辛子は以前は種から育てていたそうですが、今は苗を地元の人に作ってもらって、約80本を栽培されています。
取材に行った時には赤く成熟した唐辛子が目立ちましたが、よく見るとまだ緑で小さいものもたくさん見えていました。赤くなったものから一つ一つ確認して丁寧に収穫します。
今年は夏のとても暑かったので水やりが大変だったそうです。
唐辛子をミキサーですりつぶすときは作業場の空気が辛いというか痛くなるんだよと教えてくれました。
苗から育てて収穫した唐辛子を塩漬けにして熟成させ、柚子を収穫し皮をむいて混ぜ合わせます。以前は大代町だけで作られていましたが昨年からは久利町でも共同で生産が始まりました。
柚子の木も栽培!!
主な材料となる柚子の木を見せてもらいました。
細い道を軽トラックで登って行った山の中に、パッと鮮やかな黄色い色が目に入ります。
あまりの多さに今年は生り年ですかと聞いたら、そんなに多くはないということでした。
皮のきれいなところ柚子を選んで使うそうです。
塩は百済浦の藻塩を使用!!
塩は鳥井町の百済浦の藻塩を使って作ります。この塩自体も、海藻エキスの風味を感じまろやかでおいしいと評判です。
鍋・おでんなどに一緒に使うのがおすすめ!
鍋などで使うことが一般的ですが、みそ汁やおでん、刺身などにわさびの代わりに使うことも。そのままポテトチップスにつけて食べるといった人もあるそうです。
辛いからとしり込みする人もいますが、その高い香りや味がいつの間にかやみつきになっちゃいますよ!
まだほかにも食べ方の可能性はありそうですね♪
大田市産 熟成柚子胡椒 販売しているところはこちら
■JAグリーンおおだ
住所:大田市長久町長久ロ265-14
TEL:0854-84-9130
■くりの里産直市場
国道46号線沿いにあります。
週に2回(水・土曜朝)にオープンしています。
■道の駅ロード銀山
住所:大田市久手町刺鹿1945-1
TEL:0854-82-1991
■ごいせ仁摩
住所:大田市仁摩町大国42-1
TEL:0854-88-9001
■みしまや大田長久店
住所:大田市長久町長久イ283番1
TEL:0854-83-1030
■石見銀山大森観光案内所
住所:島根県大田市大森町イ824
TEL:0854-88-9950
上記の箇所で販売されています。
お取り寄せはこちら
遠方の方は、通販でお取り寄せも可能です。
ちなみに…唐辛子味噌も作ってます!
たくさんできる唐辛子を使って唐辛子味噌も作っています。
昨年文化祭に出したら大好評で実は東京の大田市人会でも販売されました。
地元の米を使った米味噌には邇摩高校で作られた麹が使われています。
取材をしてみて
作業をするのは地域のおばちゃんたちですが、その明るいこと!
手を動かしながらワイワイと言いながら実に楽しそうに作業中でした。
人気があるんですよね、というととっても嬉しそうでした。
大田市には海と山と両方あり、柚子胡椒はそんな大田を映し出している特別な産品です。
ぜひいろんな方に知ってもらいたいですね。