大田で作られた美味しいものを全国の皆さんにもっと知ってもらおう!!ということで、大田発掘で取材をしています♪
今回は、静間町の宇城屋醤油店さんへ行ってきました。
大田市静間町の和江漁港近く、昭和5年(1930年)創業、4代続く宇城屋醤油店の醸造元工場があります。
こちらの『キッコーウ印 濃口しょうゆ(別撰)』は、市内のお客様にも大変愛されておりますが、なんと!!オンライン販売でも人気商品なんです!!
しかも関西地方からの注文がとても多く、なぜこんなに人気があるのだろう!?といつも疑問に思っているとのこと!!
その人気秘密を取材してきましたので、ご紹介します♪
『キッコーウ印 濃口しょうゆ(別撰)』とはどのような醤油?
塩分を控えめ、旨味が多い甘口の醤油です。
地元の漁師さんが魚のへかやきに使うのにぴったり!!※へかやきとは
甘辛い醤油で味付けられた、さかなのすき焼のことです。キッコーウ印 濃口しょうゆ(別撰)に合う料理はこちらがおすすめ!
・お餅やお豆腐にかけて
・煮物料理そして大田市はもちろん、関西の居酒屋や寿司屋でさしみ醤油としてこちらの醤油が使われることが多いとのこと!!年間通しての利用があり人気の商品です。
また、全国の大田市出身の方々からの注文もよくあり地元の味を大切に懐かしく思っていただけるのは嬉しいですね。
人気の秘密その①ゆっくりと熟成したもろみで作ったまろやかな醤油が特徴
寒中に14個の木桶で仕込み、一年半以上ゆっくりと熟成したもろみを用いたうま味の多いまろやかな味の醤油です。
木桶で醤油を仕込むとそこにしかない味わいになるのも特徴的!!
発酵食品の醤油を作る際は麹菌・乳酸菌・酵母菌などの微生物が必要になります。約90年、4代続く宇城屋醤油の木桶に住み着いた微生物たちがいい仕事をしてくれるわけです。
そのため、一度宇城屋醤油を気に入ってしまうと・・・ここのお醤油でないと!!とずっと使ってくださるリピーターのお客様が多いようです。
そして全国の醤油屋で木桶を使って作っているところは少なくなっています。
ずっとこれからもこの木桶を大切に守っていただきたいなあと感じました。
人気の秘密その②手作業による丁寧な醤油作り~作業の様子も見せていただきました
木桶の中を攪拌するのも手作業で丁寧に混ぜていきます。
毎日木桶の中の様子をチェックし、必要であれば攪拌をします。
毎年3月くらいに仕込んで6月に一番発酵が進むため、硬くて力がいるそうです。取材の日混ぜていたものは発酵してかなり柔らかくなっているものでした。職人が直接木桶を攪拌することで醤油の出来や調子も見ることができ美味しさにもつながってるのだなと感じました。
作ってる方はこの方!異業種から醤油屋の家業を継ぐ!長男 月森治茂さん
3代目お父様のもとで修業中!長男の月森治茂さんは家業を次ぐ前までは全く別の職業(機械管理やトラックの運転手など)で働いていらっしゃいました。
「昔からずっとこの味を好きでいてくれる人たちのために今までの味を守りつつ、宇城屋醤油の品質も落とさないように丁寧に作ること」といつも心掛けて日々、醤油つくりに励んでおられます。
こちらもおすすめ!“再仕込み醤油”で作られる『さしみしょうゆ』と『うす塩しょうゆ』
一般の醤油は大豆・小麦の麹に食塩水を加えて仕込みます。
しかし宇城屋醤油店の『さしみしょうゆ』と『うす塩しょうゆ』は、食塩水のかわりに生醤油で仕込む”再仕込み醤油”という製法で作るのが特徴的です。
そのため色や味、香りが濃厚で甘みも強く、とろりと仕上がるのが特徴的です。小麦や大豆などの原料を調達して一から仕込みをする蔵元は近年少なく、貴重なこだわりの醤油ですね。キッコーウ印 うす塩しょうゆに合う料理はこちらがおすすめ!
・たまごかけご飯
・煮物料理
4種類の醤油の食べ比べをしてみました!
■濃口しょうゆ(別撰)!・・・一番人気だったのは…やはり濃口しょうゆ(別撰)!
1本持っておくといろんな料理に使えそう!
甘い醤油のため、子供も喜びそう!
■さしみしょうゆ・・・とろみが一番ありました。濃い味のお醤油でした。お刺身にぴったりです。
■うす塩しょうゆ・・・こんぶだし、かつおだしの出汁入りのため風味がありこちらも使いやすそうなお醤油だなと感じました。
■淡口しょうゆ・・・こちらは見た目も一番薄い色で他の醤油と明らかに違うのがわかりました。他の3つの醤油と比べて、気持ち辛めに味がしました。
醤油自体の色が薄い造りになっているため、素材の色をそのまま生かしたい料理にぴったりだな、と感じました。
<色合い比べた様子>
取材してみた感想
こだわりの醤油作りの現場を間近で拝見することができ、丁寧に昔ながらの製法で仕込むことによってこの味がずっと引き継がれているのだな、と感じることができました。
この先100年、200年後も料理に使われてほしい!!そんなお醤油です。
ぜひ気になった方は、お取り寄せも可能です。
一度お試しくださいね。
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宇城屋醤油店について
昭和5年(1930年)元船大工の月森栄平さんが宇城屋商店を開業。戦中戦後を乗り越え2代目の清治さん、現在は宇城屋醤油店と3代目修治さんが名称変更し、修行中の長男の治茂さんとともにこの味を守っている。
住所:島根県大田市静間町271-8
TEL:0120-40-8331